Blog

ブログ

学校法人会計、公営企業会計、中小企業の税務について、実務で役立つ内容を書いています。

自治体・公営企業

リースを賃貸借処理のままにできる公営企業があります — 注記は残ります

ファイナンス・リース取引は原則として売買処理ですが、施行規則55条は賃貸借処理のままにできる場合を3つ置いています。下水道事業に規模の条件はなく、病院事業に規模の特例はありません。特例を使っても残る注記まで、条文と総務省のQ&Aの原文で整理します。

続きを読む →
中小企業向け税務

交際費の「年800万円まで」は、1人1万円以下の飲食費を分けてから数えます

「中小企業は交際費が年800万円まで経費」と説明されます。正確には交際費等は原則として全額が損金不算入で、800万円は別表十五を付けて初めて効く特例です。1人1万円以下の飲食費は枠を使う前に外れますが、記録の付け方と消費税の経理方式で結論が変わります。

続きを読む →
業務効率化・DX

法定調書を紙で出せなくなる「30枚」は、今年の枚数では数えません

令和9年1月に提出する法定調書から、電子的提出の義務が30枚以上に下がります。数えるのは基準年(前々年)に提出すべきであった枚数で、種類ごと・提出義務を有する者ごとに判定します。給与所得の源泉徴収票は提出範囲が広がった後も改正前の範囲で数えます。

続きを読む →
中小企業向け税務

倒産防止共済を解約して入り直すと、2年間は掛金が経費になりません

利益が出た期に倒産防止共済を解約し、また入り直す。この進め方は令和6年10月1日以後の解除では通りません。解除の日から2年を経過する日までに払った掛金は、支出した時には経費にならず資産計上になります。自分で解約した場合だけの話でもありません。原文で確かめます。

続きを読む →
中小企業向け税務

回収できない売掛金はいつ落とせるのか — 1年たてば、ではありません

取引先が払わないまま1年たてば貸倒れにできる、と説明されることがありますが、正確ではありません。対象は売掛債権だけで、継続的な取引をしていた相手に限られ、起算点も取引停止の時とは限りません。法人税と消費税で要件が別に置かれている点まで、原文で確かめます。

続きを読む →
業務効率化・DX

職員向けAI活用研修で何を伝えるか — 総務省のひな形が求めていること

自治体の生成AI研修は「使い方を教える場」ではありません。総務省が令和7年12月に示したひな形は、研修の受講を利用の前提に置いています。府省向けひな形との違い、研修で伝える項目、情報セキュリティポリシー上の位置づけ、研修では決まらないことを整理します。

続きを読む →
自治体・公営企業

資本費平準化債とは何か — 発行額を決めるのは減価償却費相当額です

供用開始後の施設に係る企業債の元金償還金が減価償却費相当額を著しく超え、かつ経営上の収支に著しい影響が生じている場合に、その超える額を対象にできる公営企業債です。定義の括弧書きを読み落とすと発行可能額を多く見積もります。令和8年度の基準の原文で確認します。

続きを読む →
学校法人会計

監事と会計監査人の役割分担 — 監事は会計監査人の検算役ではありません

会計監査人を置くと、監事の監査報告からは「計算関係書類が適正に表示しているか」という意見の欄が無くなります。代わりに入るのが、会計監査人の監査の方法又は結果を相当でないと認めたときの、その旨と理由です。どちらが何を監査するのかを条文で整理します。

続きを読む →
学校法人会計

学校法人の中期事業計画 — 誰に義務があり、何を書けばよいか

改正私立学校法により、大臣所轄学校法人等には中期事業計画の作成が義務付けられました。対象になる法人、いつまでに作るのか、記載事項は法令で決まっているのか、理事会と評議員会のどちらが何を決めるのかを、条文と文部科学省の資料で確かめながら整理します。

続きを読む →
学校法人会計

会計監査人の選任と報酬 — 議案の中身を決めるのは理事会ではありません

会計監査人を置くことになった学校法人がまず戸惑うのが、手続の順番です。評議員会に出す選任・解任・不再任の議案の内容を決めるのは監事で、報酬も監事の過半数の同意がなければ決められません。条文で確かめながら、選任までの段取りを整理します。

続きを読む →
業務効率化・DX

中小企業が最初に自動化する業務は、提出物ではなく台帳で決まります

自動化の候補を「いま困っている作業」から挙げると、年1回しか回ってこないものに偏ります。1年間の提出物を期限順に並べ、それぞれがどの帳簿から作られるかを書き出すと、矢印が2本以上集まる台帳が出てきます。期限と根拠条文を原文で確かめた一覧を付けました。

続きを読む →
自治体・公営企業

使わなくなった施設は除却か減損か — 決め手は廃止の意思決定です

使わなくなった施設を除却で落とすか減損で落とすかは、選べる処理ではありません。廃止を決めたか、そして実際に使用をやめたかで決まります。決めていなければ遊休資産として減損の判定に進みます。営業費用と特別損失のどちらに出るかも変わります。総務省の原文で整理します。

続きを読む →
自治体・公営企業

下水道事業の法適化 — 適用していないと財政措置の対象から外れます

下水道事業への地方公営企業法の適用は、高資本費対策の繰出し(令和8年度分算定から)と資本費平準化債(通知では令和7年度から)の要件になりました。外れるのは2つの例外だけです。移行事務にどれだけかかるかを、総務省のマニュアルと基準の原文で整理します。

続きを読む →
業務効率化・DX

決算統計と経営比較分析表 — 自動化できるのは計算ではありません

経営比較分析表の指標は決算統計の数値から算式で決まります。総務省が公表している分子・分母から計算し直し、公表されている分析表と全件突き合わせて確かめました。自治体側に残るのは決算統計に入れる数値を作るところと分析欄で、自動化が効くのもそこです。

続きを読む →
学校法人会計

基本金の取崩し — 「できる」と書いてありますが、任意ではありません

学校法人会計基準14条は「取り崩すことができる」と書いていますが、要件に当たり、その資産を継続的に保持しないなら取崩しの対象にしなければなりません。取崩額の出し方、令和7年度から変わった基本金明細書、第4号基本金だけ計算式で対象額が決まることまで整理します。

続きを読む →
自治体・公営企業

公営企業の特定収入 — 繰入金や企業債で仕入税額控除が減ります

一般会計繰入金や国庫補助金がある公営企業は、払った消費税の一部が控除できなくなります。特別会計ごとに判定すること、企業債の元金償還に充てる繰入金の扱い、減価償却費に充てる補助金が対象から外れること、使途の特定を自分の側で行う手順までを整理します。

続きを読む →
業務効率化・DX

自治体で生成AIに入れてよい情報はどこまでか — 機密性の区分から考える

自治体では「個人情報かどうか」ではなく「機密性の区分」から判断が始まります。約款型サービスに自治体機密性2以上を入れられない原則、機密性2以上を扱わない場合にも許可が要ること、総務省が示した生成AIシステム利用ガイドラインのひな形までを整理します。

続きを読む →

記事の内容についてのご相談も承ります

自団体・自社の場合はどうなるか、といったご相談もお気軽にお寄せください。初回相談は無料です。

初回相談は無料です

受付時間: 平日 9:00〜18:00